ヨセミテからさらに3時間東奥に進んだ場所にあるボディ。モノレイク、ジューンレイクから足を延ばせる山の中腹にあり、かなり見応えのある観光地です。
Bodie(ボディ)の概要
カリフォルニア州東部、モノレイクから車で1〜2時間(経路による)の場所にあるゴーストタウン。
1848年、カリフォルニア州で金が発見されたことを発端とした「ゴールドラッシュ」ブームにおいて、この場所でも金が掘り当てられたことから急速に人口が増え、大きな町へと発展しました。
衰退した今でも当時の建物が存在しており州立公園として国定歴史建造物にも指定されています。「ゴールドラッシュ」ブームがあったという歴史的背景から、アメリカには数多くのゴーストタウンが存在しているそうですが、ここもその一つ。
行くまでの道のり
全く町らしきものが何もない山道を走った先にあります。本当にあるの?って感じ。395号線から、167号線に入り、モノレイクを横目にひたすら山や野原の景色が続く。
途中から山道に入りますが、整備されていないのでガッタガタ。普通車はパンクの恐れがあるので、SUV車で向かうことをおすすめします。
ナチュラルに牛がいて、さらにびっくり。アメリカでは柵の向こうとか丘の上に、なんてシチュエーションで牛を見ることは多いですが、これは命の危険を感じた。
ガタガタ走らせていると、遠くに町らしき密集地帯を発見!
本当にあった!写真の通り、普通に山の中腹です。空が近い!
ボディってこんなとこ
急に町が現れるので、なんとも不気味。
この町に金鉱脈が発見されたのは1859年のこと。しばらくは町名の由来となったW・S・ボディさんと数人でひっそりと金採掘に励んでいたようですが、1876年に大きな金鉱脈が発見され、我も我もと急速に人口が増え、大きな町へと発展していったそうです。
だから、町には住宅はもちろんのこと、ホテル、飲食店、学校、教会など200もの建物があって、しかも内装も当時のまま残っている施設もあります。
教会。
学校。
民家。
公衆トイレ。
ゴミ箱。
工場。
通りの看板。
衰退のキッカケとなったのは、金が出なくなったことに加えて「大火事」が起こったこと。
金を争うものだから、町内は無法地帯となり殺人や強盗が多発していたそうです。全員が一攫千金を狙うゆえ、奪い合い、命までも取るなんてことは日常茶飯事だったはず。
いくつかの建物は内部公開されており、繁栄した時代の生活の様子を知ることができますがそういう背景を知った上で見物すると、何とも不気味さが増します。
たくさんの金が採掘され、掘り尽くした後は他のエリアへ移動するため、こういった夜逃げのような現象が起こってしまうそうです。
当時は1万人もの人々が住んでいたそうで、その繁栄っぷりや、それゆえ多発した事件のことを思うと、不思議な感覚になります。建物自体がまだ立派なので、人がいきなり消えてしまったかのような。映画みたいに。
まとめ
ゴーストタウンの中でこれだけ山の中にあるのは珍しいし、空のせいか奇妙な美しさも併せ持つので、一見価値ありです。
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