ホテル&公共交通機関

サンフランシスコ国際空港から市内への移動は何が便利?地下鉄「バート」の乗り方やチケット購入方法も解説!

こんにちは。Micaです。

サンフランシスコは郊外含めて公共交通機関が発達しているので、レンタカーを借りず電車やバス、ケーブルカーを乗り継いで観光する人がたくさんいます。

そこで、よく質問いただくサンフランシスコ国際空港(以下SFO)から市内の移動手段についてまとめてみました。(※記事内で料金については変更の可能性もあります。あらかじめご了承ください)

主な移動方法

電車、バス、車(レンタカーを除く)の手段をさらに5つに分けて、メリット・デメリットを考えてみました。最初の目的地によってもおすすめする移動手段が変わってきます。

BART(バート)

サンフランシスコ市内と郊外の一部を結ぶ地下鉄です。SFOにも駅があって、そのままサンフランシスコのダウンタウンにある「Powell(パウエル)駅」まで移動することができます。

もし宿泊ホテルがユニオンスクエア周辺であれば、バート利用が一番手軽で早いです。

ただし、あまり治安面では優れるとは言い切れず、時折怪しい人を見かけることも。車内もほんのり薄汚い感じ…。夜遅くの利用はなるべく避けたほうがベターですので、飛行機の到着が日暮れ以降であれば、別手段での移動をおすすめします。

所要時間:30分
料金:片道9.65ドル

Caltrain(カルトレイン)

サンフランシスコ市内を起点として、シリコンバレーの中心地であるサンノゼを結び、さらに南下したギルロイという街が終着点となる地上列車です。二階建てで広く、バートよりも清潔感があります。

SOMA(South of Market)地区やAT&Tパークを目的地とするならばカルトレインが便利。駅を降りてダウンタウンまでは徒歩20分ぐらいですが、昼は比較的安全なものの夜は一気に治安が悪くなるので注意してください。

ただし、SFOに駅はないので一度バートで「Millbrae(ミルブレー)駅」まで出たあとに乗り換えとなるため、時間もかかるしややこしいです。

所要時間:45分 ※乗り換えに待ち時間あり
料金:片道11.05ドル

シャトルバス


(※写真は「Super Shuttle」の公式Facebookよりお借りしました)

荷物が多くて運ぶのが大変、歩かずにそのままホテルに直行したい!という方はシャトルバスが便利。空港でピックアップしてくれて、ホテル名を告げたらそのまま乗せて行ってくれます。ただし相乗りになることが多いです

所要時間:30分〜1時間半
料金:片道15〜18ドル(一人あたり)
【運行会社例】
Super Shuttle(スーパー・シャトル)
Go Lorrie’s Airport Shuttle(ゴー・ローリーズ・エアポート・シャトル)
American Airporter Shuttle(アメリカ・エアポーター・シャトル)

タクシー

シャトルバス利用は他のお客様と乗り合いになることがほとんどですが、もしそれに抵抗があればタクシーという選択肢も。SFOのArrivalターミナルを出たところにある「タクシーゾーン/Taxi Zoon」で乗ることができます。

ただし、車移動で厄介なのは通勤ラッシュと重なるとサンフランシスコ市内までに時間がかかること。

また大きなデメリットとしては、いわゆる「ぼったくり」。相場よりはるかに高い金額を請求されることがあるので、乗車する前に市内までいくらかかるのか確認することをおすすめします。

チップのお支払いは、15〜20%が目安。タクシー料金の支払いは現金もしくはクレジットカードです。

所要時間:30分〜1時間半
料金:片道40〜50ドル ※別途15〜20%のチップ

Uber(ウーバー)

サンフランシスコ市内の移動でタクシーよりもはるかに便利なのがウーバー利用です。アプリを使って現在地と目的地を指定する配車サービスで、タクシー会社ではなくUberに登録した一般ドライバーが対応します。

サンフランシスコ発のサービスということもあり、市内・郊外含めて登録ドライバーも多く観光客の利用も頻繁に見かけます。

お支払いも事前にアプリでクレジットカード・デビットカード・PayPalの登録をしておくので安心。配車予約から支払いまですべてアプリ内でできる「ドライバーと会話をする必要がない」というのもポイント。

ドライバー名や車番、予約から現在地までどれぐらいの時間ももちろん分かります。貸切、相乗り、両方選択できるので安く済ませたいなら相乗りを選ぶといいです。

所要時間:30分〜1時間半
料金:片道40〜50ドル ※相乗りの場合は半額

サンフランシスコでは、類似サービスの「Lyft(リフト)」という配車サービスもあります。

一番便利な移動方法はどれ?

サンフランシスコに長年住んでいる友人たちに「SFOから市内の自宅までどうやって帰っている?」とアンケートを取ったところ、「スーツケース一つと手荷物程度だったらBART(バート)」という回答が一番多かったです。

それぞれメリット・デメリットがあるので、スペックごとに分けて考えると以下のようになります。

移動方法料金の安さ移動時間時間の正確性プライベート感お手軽さ
バート×
カルトレイン×
シャトルバス△(渋滞による)
タクシー△(渋滞による)
ウーバー△(渋滞による)

BART(バート)のチケット購入方法

多くの人に利用されているバートですが、最大の壁としてぶつかるのが「チケットの購入方法がめちゃくちゃ分かりにくいということ。渡米当初迷いまくったので、ここで解説しておきたいと思います!

写真はSFOの隣り駅・Millbrae(ミルブレー)で撮影したものですが、チケット販売機は同じです。

これがチケット販売機です。大きな駅ではこれがずらっと並んでいます。

目的地となる駅までの乗車料金一覧です。例えば、ここミルブレーからサンフランシスコのダウンタウンの主要駅「Powell(パウエル)駅」までの料金は、片道4.65ドル、往復9.30ドル。チケットは、それぞれの区間限定のチケットではなくチャージ制なので、もしバートを使った移動が多ければ一度にチャージできます。

現金、クレジットカードを入金します。このときに気をつけなければならないのは、現金を入れた場合そのまま何もせずにチケットを購入すると入れた金額そのままのチケット料金になってしまうこと。購入したい金額まで調整する必要があります。

(※クレジットカードの場合は20ドルがデフォルト設定になります。なお、カードの暗証番号が必要です)

金額の調整はここから。画面の左側にボタンがあるので、購入したい金額までボタンを押し続けます。

Add $1 → 1ドル加算
Subtract $1 → 1ドル減算
Add 5¢ → 5セント加算
Subtract5¢ → 5セント減算

金額が確定したら、チケット購入ボタンをプッシュ。

ちなみにお釣りはすべて1ドル硬貨で出てくるので要注意!たとえば20ドル札を入れて10ドル分のチケットを買うと、お釣りとして1ドル硬貨が10枚出てきます。これが重いのなんのって。

これがチケットです。

改札口の様子。手前にカードを挿入できるところがあるので、通り抜けます。写真では分かりづらいですが、右側二つが「通行可」のブルーのランプが灯っています。その他は逆側通行です。改札を抜けるときに、残り金額が記載されたカードが出てくるので取るのをお忘れなく!

バートはこんな車両です。

電車の中はこんな感じ。

路線図で現在位置をチェック。

パウエル駅に到着!

エスカレーターで上がったらパウエル駅のコンコースです。ここでも改札口では、チケットを取ってくださいね。

ケーブルカー乗り場は、EXIT A2から出るのが一番近いです。

以上、バートのチケット購入方法から移動まででした。

バートのチケットは、オプショナルツアー会社で事前購入もできます。時間短縮できるので、こちらもおすすめです(チケットはSFOの出発階3FにあるBART駅のインフォメーションブースにてチケット引き換え)。

旅行会社詳細ページ
HISSFO空港⇔サンフランシスコダウンタウン主要駅間の往復チケット

まとめ

飛行機が到着した時間帯や、最初の目的地によって最適な移動手段は異なってくるので、臨機応変に活用できるといいですね♪

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「SF CLIP」は、現地在住のフリー編集者兼ライターが運営するサンフランシスコ周辺の情報ブログです。

 

カリフォルニア州サンフランシスコ郊外に8年半→イリノイ州シカゴに2年半→2025年春よりミシガン州デトロイト郊外に在住予定です。

 

旅行メディアへの寄稿、リサーチ、翻訳など、お仕事承っております。お問い合わせページまたはsf.clip123☆gmail.com(☆はアットマーク)までお気軽にご連絡ください。

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